血液検査の「どういった種類が?」、「どういう時に?」、「異常値の場合の疾患は?」などがわかる 検査ガイド.COM 血液検査の「どういった種類が?」、「どういう時に?」、「異常値の場合の疾患は?」などがわかる 検査ガイド.COM

生化学的検査

生化学検査は血清(血液を凝固させて遠心分離した上澄み)や血漿(血液を抗凝固剤で凝固させずに遠心分離した上澄み)を使用し、蛋白質、蛋白質の一種である酵素、電解質、金属イオン、脂質、血糖などを測定する検査です。
この検査は、体調の変化や臓器の異常などに敏感に反応する項目が多数あるので、意義の大きい検査といえます。

これから説明します各検査項目には正常範囲として基準値を掲載してありますが、基準値(正常値)は検査法や試薬などの違い、また検査施設によっても異なりますので必ずご自分の検査報告書に記載されている基準値を参考にして下さい。

総蛋白(TP)
どういうときに検査するのか?      
初期診療における基本検査の一つで、栄養状態や全身状態の良否を判断するスクリーニングとして検査する。    
基準値(正常値)      
6.5〜8.0(g/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 血液濃縮(脱水症)、自己免疫疾患、多発性骨髄腫など
低値: 栄養不足、ネフローゼ、重症肝障害、原発性免疫不全症など
   
アルブミン(ALB)
どういうときに検査するのか?    
総蛋白と同様に、栄養状態や全身状態の良否を判断するスクリーニングとして検査する。    
基準値(正常値)      
4.0〜5.0(g/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 血液濃縮(脱水症)
低値: 栄養不足、重症肝障害、ネフローゼ、蛋白漏出性胃腸症など
   
アルブミン・グロブリン比(A/G比)
どういうときに検査するのか?      
アルブミン又はグロブリン量に異常をきたす疾患が疑われた場合や、その疾患の経過観察などで検査する。    
基準値(正常値)      
1.3〜2.0      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 低または無ガンマグロブリン血症
低値: アルブミンの減少による場合として栄養不足、
     重症肝障害、ネフローゼ、蛋白漏出性胃腸症など
     グロブリンの上昇による場合として自己免疫疾患、
     慢性肝炎、多発性骨髄腫、マイクログロブリン血症など
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蛋白分画
どういうときに検査するのか?      
総蛋白量や免疫グロブリン量などから蛋白分画に異常をきたす疾患を疑った場合(主にM蛋白血症)や、それらの疾患の経過観察などで検査する。    
基準値(正常値)      
Alb: 60.0〜72.0
α1:  2.0〜3.0
α2:  6.0〜10.0
β:   7.0〜11.0
γ:  11.0〜20.0
A/G:  1.5〜2.5
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
分画パターン別にいくつかの型に分類される: M蛋白型、肝硬変型、蛋白欠乏型、選択的蛋白漏出型(ネフローゼ型)、急性炎症型、慢性炎症型など    
       
ナトリウム(Na)
どういうときに検査するのか?      
主に水代謝異常(浮腫、嘔吐、下痢など)を疑うときに検査する。    
基準値(正常値)      
135〜147(mEq/l)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 発汗(熱中症など)、浮腫、尿崩症、原発性アルドステロン症、
     クッシング症候群など
低値: 連続的な嘔吐、下痢、細尿管性アシドーシス、アジソン病、
     心不全、急性・慢性腎不全、ネフローゼ症候群など
   
カリウム(K)
どういうときに検査するのか?      
電解質異常を疑うとき、利尿剤使用時、神経・筋症状がみられるときに検査する。    
基準値(正常値)      
3.5〜5.0(mEq/l)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 代謝性アシドーシス、慢性腎不全、アジソン病、低アルドステ
     ロン症、抗アルドステロン薬投与など
低値: 代謝性アルカローシス、嘔吐、下痢、クッシング症候群、原発性
     アルドステロン症、インスリン投与など
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クロール(Cl)
どういうときに検査するのか?      
水代謝異常(浮腫、嘔吐、下痢など)や酸・塩基平衡異常を疑うときに検査する。    
基準値(正常値)      
98〜108(mEq/l)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: ネフローゼ症候群、呼吸性アルカローシス、細尿管性アシドー
     シス、クッシング症候群など
低値: 連続的な嘔吐、呼吸性アシドーシス、アジソン病など
   
カルシウム(Ca)
どういうときに検査するのか?      
内分泌障害、骨代謝障害、その他カルシウム異常などが疑われる場合に検査する。    
基準値(正常値)      
8.5〜10.2(r/dl) 成人      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 原発性副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、ビタミンD中毒、慢性
     肉芽腫症、サルコイドーシス、骨代謝異常(悪性腫瘍の骨転移、
     多発性骨髄腫)など
低値: 副甲状腺機能低下症、慢性腎不全、ビタミンD欠乏症、特発性
     高カルシウム尿症など
   
無機リン(IP)
どういうときに検査するのか?      
腎疾患、内分泌障害、骨代謝障害などが疑われるときに検査する。    
基準値(正常値)      
2.5〜4.5(r/dl) 成人      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 腎不全、副甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、ビタミンD
     過剰など
低値: 副甲状腺機能亢進症、ビタミンD欠乏、特発性高カルシウム尿
     症など
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鉄(Fe)
どういうときに検査するのか?      
主に貧血の病態把握などで検査する。    
基準値(正常値)      
男性 55〜200(μg/dl)
女性 45〜160(μg/dl)
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 再生不良性貧血、肝疾患(急性肝炎、肝硬変の一部)、鉄芽球
     性貧血など
低値: 鉄欠乏性貧血、真性多血症、慢性感染症、悪性腫瘍の一部
     など
   
総鉄結合能(TIBC)
どういうときに検査するのか?      
主に貧血の病態把握などで検査する。    
基準値(正常値)      
男性 250〜400(μg/dl)
女性 250〜450(μg/dl)
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 鉄欠乏性貧血、真性多血症など
低値: 慢性感染症、悪性腫瘍の一部、ネフローゼ症候群など
   
不飽和鉄結合能(UIBC)
どういうときに検査するのか?      
主に貧血の病態把握などで検査する。    
基準値(正常値)      
男性 80〜330(μg/dl)
女性 110〜400(μg/dl)
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 鉄欠乏性貧血、真性多血症など
低値: 再生不良性貧血、急性肝炎、慢性感染症、悪性腫瘍の一部、
     ネフローゼ症候群など
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尿酸(UA)
どういうときに検査するのか?      
人間ドッグなどのスクリーニングや痛風、尿路結石症、腎不全などを
疑うときに検査する。
   
基準値(正常値)      
男性: 3.0〜7.7(r/dl)
女性: 2.0〜5.5(r/dl)
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 痛風、核酸代謝亢進(白血病、骨髄腫、悪性貧血、多血症
     など)、高脂血症、腎機能障害など
低値: キサンチン尿症、重症肝障害、特発性腎性低尿酸血症など
   
尿素窒素(BUN)
どういうときに検査するのか?      
腎機能のスクリーニングや透析患者のフォローアップなどで検査する。    
基準値(正常値)      
8〜20(r/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値
  腎前性: 高熱、脱水症、消化管出血など
  腎性: 腎不全、ネフローゼ症候群、尿毒症など
  腎後性: 尿路結石、尿路閉塞など
低値: 劇症肝炎、肝硬変の末期、尿崩症、妊娠など
   
クレアチニン(CRE)
どういうときに検査するのか?      
腎機能のスクリーニングや透析患者のフォローアップなどの他に筋疾患の疑いでも検査する。    
基準値(正常値)      
男性: 0.6〜1.1(r/dl)
女性: 0.4〜0.8(r/dl)
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: GFR(糸球体濾過量)の低下: 糸球体腎炎、腎不全、
     うっ血性心不全など
     血液濃縮: 脱水症、火傷
     筋細胞肥大: 末端肥大症、巨人症
低値: 尿崩症、妊婦、筋ジストロフィーなど
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総ビリルビン(T−BIL)
どういうときに検査するのか?      
肝疾患の診断、黄疸の鑑別で検査する。    
基準値(正常値)      
0.2〜1.0(r/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸、溶血性貧血、新生
     児黄疸、体質性黄疸、高シャントビリルビン血症など
   
間接ビリルビン(I-BIL)
どういうときに検査するのか?      
溶血性疾患や黄疸鑑別で検査する。    
基準値(正常値)      
0.1〜0.8(r/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 溶血性貧血、新生児黄疸、体質性黄疸、高シャントビリルビン
     血症など
   
直接ビリルビン(D-BIL)
どういうときに検査するのか?      
黄疸の原因がグルクロン酸抱合以前の問題か以降の問題かを評価
するときに検査する。
   
基準値(正常値)      
0.0〜0.3(r/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎、肝硬変、肝内胆汁うっ滞、
     閉塞性黄疸など
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AST(GOT)
どういうときに検査するのか?      
スクリーニング的な肝機能評価の他、溶血疾患、筋肉疾患、心筋梗塞などの疑いで検査する。    
基準値(正常値)      
10〜40(IU/l)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値(100を超えるような場合): 急性肝炎、劇症肝炎、急性心筋梗塞、進行性筋ジストロフィーなど
※採血の際溶血がある場合は高値になります。
   
ALT(GPT)
どういうときに検査するのか?      
スクリーニング的な肝機能評価の他、AST(GOT)よりも肝に特異性が高い為、肝組織の傷害程度の指標として検査される。    
基準値(正常値)      
5〜45(IU/l)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値(100を超えるような場合): 急性肝炎、劇症肝炎、慢性活動性
肝炎など
   
LDH
どういうときに検査するのか?      
ほとんどの組織に分布する酵素の為、臓器の障害など汎用的なスクリーニングとして検査する。また、心筋梗塞発作後の予後観察で検査する。    
基準値(正常値)      
検査に使用する基質の違いにより異なります。

参考までに乳酸を基質として使用した場合
120〜240(IU/l)前後
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 急性心筋梗塞、溶血性貧血、悪性貧血、白血病、悪性リンパ
     腫、悪性腫瘍、急性肝炎、筋ジストロフィーなど
低値: 先天性H型LD欠損症など
※溶血や長時間血清分離をしなっかた場合は高値になります。
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γ−GTP
どういうときに検査するのか?      
肝障害(特にアルコールの関与)が疑われる時や胆汁うっ滞の指標として検査する。    
基準値(正常値)      
男性: 70(IU/l)以下
女性: 40(IU/l)以下
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: アルコール性肝障害、慢性肝炎、肝硬変、胆汁うっ滞など    
クレアチンキナーゼ(CK、CPK)
どういうときに検査するのか?      
骨格筋や心筋の障害、脳の損傷が疑われるときに検査する。    
基準値(正常値)      
男性: 40〜250(IU/l)
女性: 30〜190(IU/l)
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 骨格筋疾患(進行性筋ジストロフィー、多発性筋炎など)、
     心疾患(急性心筋梗塞、心筋炎など)、中枢神経疾患(脳
     血栓、脳梗塞など)
   
アルカリフォスファターゼ(ALP)
どういうときに検査するのか?      
肝、胆管系の障害、骨疾患が疑われるときに検査する。    
基準値(正常値)      
100〜340(IU/l)
骨成長が停止するまでの小児では成人の3〜4倍高い値を示す。
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: ウイルス性肝炎、胆汁うっ滞、転移性肝癌、悪性腫瘍骨転移、
     骨肉腫、妊娠(30週以降)など
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コリンエステラーゼ(ChE)
どういうときに検査するのか?      
肝機能のスクリーニングの他、有機リン中毒の疑いがある時などに
検査する。
   
基準値(正常値)      
検査に使用する基質の違いにより異なります。

参考までにブチリルチオコリンを基質として使用した場合
3500〜6000(U/l)前後
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: ネフローゼ症候群、脂肪肝、肥満、C5変異などの遺伝性ChE
     異常症など
低値: 慢性肝炎、肝硬変、栄養障害、有機リン中毒、遺伝性ChE欠損
     症など
   
アミラーゼ(AMY)
どういうときに検査するのか?      
膵疾患、唾液腺疾患のスクリーニングの他、子宮外妊娠を疑う時などで検査する。    
基準値(正常値)      
検査法の違いにより異なります。

参考までに酵素法の場合
50〜160(IU/l)前後
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 急性膵炎、慢性膵炎(急性増悪、代償期)、膵癌、耳下腺炎、
     子宮外妊娠など
低値: 慢性膵炎(非代償期)、膵癌(末期)、シェーグレン症候群など
   
ロイシンアミノペプチダーゼ(LAP)
どういうときに検査するのか?      
肝、胆管系での閉塞性疾患のスクリーニングや経過観察で検査する。    
基準値(正常値)      
検査法の違いにより異なります。

参考までに(L−p−NA)法の場合
30〜80(U/l)前後
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 胆管炎、胆嚢炎、胆石、原発性・転移性肝癌、妊娠後期など   先頭へ
チモール混濁試験(TTT)
どういうときに検査するのか?      
肝疾患、膠原病、多発性骨髄腫などが疑われる場合に検査する。    
基準値(正常値)      
0.5〜7.0 Kunkel単位      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 急性肝炎(特にA型肝炎で著しい高値)、慢性肝炎(活動型)、
     肝硬変 膠原病、多発性骨髄腫など
低値: 多発性骨髄腫
   
硫酸亜鉛混濁試験(ZTT)
どういうときに検査するのか?      
肝疾患、膠原病、多発性骨髄腫などが疑われる場合に検査する。    
基準値(正常値)      
4.0〜12.0 Kunkel単位      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 慢性肝炎、肝硬変、慢性感染症、膠原病、多発性骨髄腫など
低値: 多発性骨髄腫
   
総コレステロール(T−CHO)
どういうときに検査するのか?      
原発性・続発性高コレステロール血症のスクリーニングなどで検査。    
基準値(正常値)      
120〜219(r/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: Ua、V型高脂血症、ネフローゼ症候群、リポ蛋白リパーゼ欠損
     症、甲状腺機能低下症など
低値: α−リポ蛋白欠損症、無・低β−リポ蛋白血症、LCAT欠損症、
     甲状腺機能亢進症、重症肝障害など
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中性脂肪(TG)
どういうときに検査するのか?      
脂質代謝異常のスクリーニングおよび動脈硬化、高脂血症などの診断で検査する。    
基準値(正常値)      
50〜149(r/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: T・Ub・V・W・X型高脂血症、リポ蛋白欠損症、ネフローゼ症
     候群、LCAT欠損症、膵炎など
低値: 無・低β−リポ蛋白血症、甲状腺機能亢進症、重症肝障害など
   
HDLコレステロール(HDL−CHO)
どういうときに検査するのか?      
動脈硬化、高脂血症などの診断で検査する。    
基準値(正常値)      
男性: 40〜80(r/dl)
女性: 45〜95(r/dl)
     
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 家族性高α−リポ蛋白血症、CETP欠損症、HTGL活性低下、
     原発性胆汁性肝硬変など
低値: LCAT欠損症、リポ蛋白リパーゼ欠損症、α−リポ蛋白欠損症、
     慢性腎不全、肝硬変、糖尿病など
   
LDLコレステロール(LDL−CHO)
どういうときに検査するのか?      
高コレステロール血症の鑑別、動脈硬化の診断、高・低脂血症の診断および経過観察などで検査する。    
基準値(正常値)      
65〜139(r/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: Ua,Ub型高脂血症、ネフローゼ症候群、糖尿病など
低値: 無・低β−リポ蛋白血症、肝硬変など
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遊離脂肪酸(FFA・NEFA)
どういうときに検査するのか?      
糖・脂質代謝異常の指標として検査する。    
基準値(正常値)      
0.10〜0.80(mEq/l)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 糖尿病、甲状腺機能亢進症、急性膵炎、クッシング症候群など
低値: 甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、インスリノーマ、アジ
     ソン病など
   
血糖(BS)
どういうときに検査するのか?      
糖尿病のスクリーニング、高血糖あるいは低血糖を呈する疾患を疑うときに検査する。    
基準値(正常値)      
70〜109(r/dl) ※空腹時      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 糖尿病、慢性膵炎、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群など
低値: インスリノーマ、ダンピング症候群、下垂体機能低下症、副腎
     皮質機能低下症、インスリン注射や経口血糖降下剤の過剰
     投与など
   
グリコヘモグロビンA1c(HbA1c)
どういうときに検査するのか?      
糖尿病患者における血糖コントロールの指標として検査する。
過去1〜3カ月の平均血糖値を反映する。
   
基準値(正常値)      
4.3〜5.8(%)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 糖尿病、腎不全、慢性アルコール中毒など
低値: 赤血球寿命短縮、低血糖症、ヘモグロビン異常症 の一部 など
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グリコアルブミン(GA)
どういうときに検査するのか?      
インスリン依存状態の糖尿病で血糖の変動が激しい場合など、より厳密な血糖コントロールを必要とする際にA1cと併用して検査する。
過去1-2週間と比較的短期間の平均血糖値を反映する。
   
基準値(正常値)      
11.5〜16.5(%)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 糖尿病
低値: アルブミン代謝亢進(ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症)
   
1,5−アンヒドロ−D−グルシトール(1,5-AG)
どういうときに検査するのか?      
血糖指標の中で最も早く血糖変化をとらえ、軽度高血糖領域でもよく変動することから、より厳格な血糖コントロールをする際などで検査する。    
基準値(正常値)      
14.0以上(μg/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
低値: 糖尿病、腎性糖尿、慢性腎不全、妊娠(30週以降)    
C反応性蛋白(CRP)
どういうときに検査するのか?      
炎症性疾患や組織破壊が疑われる時、およびその経過観察で検査する。    
基準値(正常値)      
(−) または 0.2以下(r/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
軽度高値: 動脈硬化性疾患、糖尿病、肥満、高脂血症など
高値:    感染症、悪性腫瘍、リウマチ熱、心筋梗塞など
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シアル酸
どういうときに検査するのか?      
種々の組織障害を含む炎症のモニタリングとして検査する。    
基準値(正常値)      
40〜75(r/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 炎症性疾患、外傷、悪性腫瘍、膠原病、心筋梗塞など
低値: 肝硬変、慢性肝炎など
   
遊離サイロキシン(FT4)
どういうときに検査するのか?      
甲状腺機能異常を疑うとき、甲状腺疾患の治療経過指標として検査する。    
基準値(正常値)      
0.8〜1.8(ng/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、亜急性甲状腺炎、甲状
     腺ホルモン不応症など
低値: 原発性甲状腺機能低下症、下垂体性甲状腺機能低下症、視床
     下部性甲状腺機能低下症など
   
遊離トリヨードサイロニン(FT3)
どういうときに検査するのか?      
甲状腺機能異常を疑うとき、甲状腺疾患の治療経過指標として検査する。    
基準値(正常値)      
2.1〜4.3(pg/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: FT4も高値の場合は甲状腺機能亢進症、甲状腺ホルモン不応
     症、FT4が正常の場合は甲状腺機能亢進症再発初期など
低値: 甲状腺機能低下症、妊娠後期など
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サイロキシン(T4)
どういうときに検査するのか?      
甲状腺機能異常を疑うとき、甲状腺疾患の治療経過指標として検査する。    
基準値(正常値)      
5.0〜12.0(μg/dl)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 甲状腺機能亢進症、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、TSH
     産生腫瘍、TBG増加症、甲状腺ホルモン不応症など
低値: 甲状腺機能低下症、TBG減少(欠損)症など
   
トリヨードサイロニン(T3)
どういうときに検査するのか?      
甲状腺機能異常を疑うとき、甲状腺疾患の治療経過指標として検査する。    
基準値(正常値)      
0.7〜1.8(ng/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 甲状腺機能亢進症、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、TSH
     産生腫瘍、TBG増加症、甲状腺ホルモン不応症など
低値: 甲状腺機能低下症、TBG減少(欠損)症など
   
甲状腺刺激ホルモン(TSH)
どういうときに検査するのか?      
甲状腺機能異常を疑うとき、甲状腺疾患の治療経過指標として検査する。    
基準値(正常値)      
0.35〜5.00(μIU/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 原発性甲状腺機能低下症、クレチン病、甲状腺ホルモン不応症
    、下垂体性TSH産生腫瘍など
低値: 原発性甲状腺機能亢進症、下垂体性甲状腺機能低下症、視床
     下部性甲状腺機能低下症など
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