血液検査の「どういった種類が?」、「どういう時に?」、「異常値の場合の疾患は?」などがわかる 検査ガイド.COM 血液検査の「どういった種類が?」、「どういう時に?」、「異常値の場合の疾患は?」などがわかる 検査ガイド.COM

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは、癌細胞が産生する成分(正常組織、炎症組織や良性疾患患者の血清中にも多少存在する)で、この成分を測定することで癌の診断につながる検査です。
腫瘍マーカーは、腫瘍患者だけでなく、健常者や良性疾患患者の血液中にも多少存在し、ときには高値を示すことがあります。ですから、他の検査により癌の頻度が高い群を除いて、一般の健常者などを対象に癌のスクリーニングとして検査する事はあまりありません。

これから説明します各検査項目には正常範囲として基準値を掲載してありますが、基準値(正常値)は検査法や試薬などの違い、また検査施設によっても異なりますので必ずご自分の検査報告書に記載されている基準値を参考にして下さい。

α-フェトプロテイン(AFP)
     
主に肝細胞癌、肝芽腫、転移性肝癌、ヨークサック腫瘍などの診断や治療効果のモニタリングなどで検査する。    
基準値(正常値)      
10.0以下(ng/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 肝細胞癌、肝芽腫、ヨークサック腫瘍、転移性肝癌、急性肝炎
     、チロシン血症など
   
PIVKA-U
どういうときに検査するのか?      
HBV、HCV陽性の肝硬変や慢性肝炎のとき、または原発性肝細胞癌を強く疑われるときに検査する。    
基準値(正常値)      
40未満(mAU/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 原発性肝細胞癌、肝内胆汁うっ滞、肝外性閉塞性黄疸、ワー
     ファリンやビタミンKの欠乏をきたす薬剤の投与など
   
癌胎児性抗原(CEA)
どういうときに検査するのか?      
ハイリスク患者における癌の早期発見、癌患者の治療効果のモニタリングや再発予知で検査する。    
基準値(正常値)      
5.0以下(ng/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 大腸癌、胃癌、食道癌、転移性肝癌、膵癌、乳癌、子宮癌、
     卵巣癌、泌尿器癌など
偽陽性:肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸、膵炎、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、
     糖尿病、膠原病、加齢、長期喫煙など
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SCC抗原
どういうときに検査するのか?      
子宮頚部、肺、食道などの扁平上皮癌を疑うときなので検査する。    
基準値(正常値)      
5.0以下(ng/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 子宮頚癌、肺癌、食道癌、皮膚癌などの扁平上皮癌    
CA19−9
どういうときに検査するのか?      
膵癌、胆道癌を疑うとき、消化器癌での経過観察のモニターなどで検査する。    
基準値(正常値)      
37.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 膵癌、胆道癌、進行大腸癌、進行胃癌など
偽陽性:膵炎、胆道結石など
偽陰性:ルイス陰性者(Le a−b−)
   
SPAN−1
どういうときに検査するのか?      
膵癌、胆道系をはじめとする消化器系の癌を疑うときや膵癌の治療効果や経過観察のモニターなどで検査する。    
基準値(正常値)      
30.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 膵癌、胆道癌、肝癌、胃癌、大腸癌など
偽陽性:膵炎、慢性肝炎、肝硬変など
偽陰性:ルイス陰性者(Le a−b−)
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DUPAN−2
どういうときに検査するのか?      
膵癌、胆道癌を疑うとき、膵癌や胆道系癌の術後の経過観察のモニターなどで検査する。    
基準値(正常値)      
150.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 膵癌、胆道癌、肝細胞癌など
偽陽性:肝硬変、肝炎など
   
CA15−3
どういうときに検査するのか?      
乳癌の再発・転移のモニタリングとして検査する。    
基準値(正常値)      
27.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 進行性乳癌、再発乳癌など    
BCA225
どういうときに検査するのか?      
乳癌の再発・転移のモニタリングとして検査する。    
基準値(正常値)      
160.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 乳癌の転移・再発など   先頭へ
NCC−ST−439
どういうときに検査するのか?      
消化器系の癌を疑うとき、乳癌を疑うときや再発・転移のモニタリングなどで検査する。    
基準値(正常値)      
7.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 膵癌、胆道癌、乳癌、大腸癌、肝癌、胃癌など
偽陽性:慢性膵炎、肝硬変、慢性肝炎など
   
CA125
どういうときに検査するのか?      
卵巣癌を疑うときや、卵巣癌の経過観察、再発予知などで検査する。    
基準値(正常値)      
35.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 卵巣癌(特に漿液性)、膵癌、子宮体癌、子宮頸癌など
偽陽性:子宮内膜症、良性卵巣腫瘍など
   
CA602
どういうときに検査するのか?      
卵巣癌を疑うときや、卵巣癌の経過観察、再発予知などで検査する。    
基準値(正常値)      
63.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 卵巣癌(特に漿液性・類内膜性)、子宮体癌など
偽陽性:子宮内膜症、良性卵巣腫瘍など
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CA54/61
どういうときに検査するのか?      
CA125が高値を示した時の良性疾患との鑑別、卵巣癌などを疑うときなどで検査する。    
基準値(正常値)      
12.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 卵巣癌(特に粘液性)など    
CA72−4
どういうときに検査するのか?      
消化器癌や乳・卵巣癌などを疑うときに検査する。    
基準値(正常値)      
4.0以下(U/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 卵巣癌(特に粘液性)、胃癌、大腸癌、乳癌など    
前立腺酸性フォスファターゼ(PAP)
どういうときに検査するのか?      
主に前立腺癌患者の治療後のモニタリングや再発の予測などで検査する。    
基準値(正常値)      
3.0以下(ng/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 前立腺癌、前立腺肥大症、前立腺炎 など   先頭へ
前立腺特異抗原(PSA)
どういうときに検査するのか?      
前立腺癌のスクリーニングおよび治療後の経過観察や再発予知で検査する。    
基準値(正常値)      
4.0以下(ng/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 前立腺癌、前立腺肥大症、前立腺炎 など    
サイトケラチン19フラグメント(CYFRA)
どういうときに検査するのか?      
肺非小細胞癌(特に肺扁平上皮癌)の診断および治療効果のモニタリングとして検査する。    
基準値(正常値)      
3.5以下(ng/ml) ECLIA法      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 肺扁平上皮癌、肺腺癌、子宮頸癌など    
ガストリン放出ペプチド前駆体(Pro-GRP)
どういうときに検査するのか?      
主に肺小細胞癌の診断および治療効果のモニタリングとして検査する。    
基準値(正常値)      
46.0未満(pg/ml)      
検査結果が異常値を呈する疾患      
高値: 肺小細胞癌、肺大細胞癌など
偽陽性:腎疾患、間質性肺炎、胸膜炎など
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